家事代行サービスに勤める女性。掃除にかけては並々ならぬ情熱とプライドを持つため、そのことになると我を忘れてしまう傾向はあるが、基本的な性格は現実的・合理主義。就職で苦労した経験と接客業から横柄な人物への営業スマイルは得意なものの、感情を出すのは苦手。異世界に飛ばされても取り乱さず、まず仕事と住処を確保してから元の世界への手掛かりを探そうとする。
ミオが住み込みで働く屋敷の当主。両親が事故で急逝したため若くして屋敷を継ぐことになってしまったが、未熟さと生来の不器用さ故に屋敷の住人との軋轢が絶えず、使用人も婚約者も屋敷を去ってしまう。それ以来ますます無気力無関心な性格となった。目付きの鋭さと口数の少なさから威圧的と誤解されやすい。幽霊嫌い。
ミハイルの執事。唯一のミハイルの理解者であり、どれだけ無気力無関心を貫かれても付き従っている。長い銀髪と深紅の瞳が印象的な美貌はまだ年若く見えるが、発言は時に年寄り臭い。誤解されやすい主人のことを心配し、本気でお嫁さんを探している。その目的を達成するためには時に手段を選ばない。
幼い少女の姿をした幽霊。ポルターガイスト能力を持ち、ミオの掃除を妨害する。ミハイルのことを毛嫌いしており、彼にも何かと突っかかっている。いつもくまのような動物のぬいぐるみを持っている。
青年の幽霊。気弱な容貌と、それに不釣り合いな軍服を纏っている。草花が好きで、中庭に近づく者がいれば庭を荒らすと決めつけ無差別に追い返す。風を操る能力を持つ。
白衣と眼鏡を着けた研究者風の幽霊。生前は医者をしており薬品に詳しい。飄々とした性格をしているが、同様に腹に一物持つタイプのリエーフを苦手としている。液体を操る能力を持つ。